今日は雨模様。
近くの川に鴨が浮かんでる、雨が水面に波紋を広げてる、アスファルトの濡れた感
触、梅の花から滴る雫、、、
どれもみんな優しくて、美しくて、そんな世界の中にいる自分が、とても大事にされ
ているような、とても愛されているような、この上ない幸福感に貫かれる瞬間があり
ます。
世界を肯定することで、世界も私を肯定してくれるような。
言葉もなく頷きあうような、鏡が光を反射するような。
小さなもので箱庭を作るとき、枯れ枝や小石や種といった小さなかけらからこそ、大
きな世界がよく見える場合がある。
そのとき私もその一部になって、すべてと調和されているのを感じます。
世界が私をそっと包むとき、あまりの優しさに胸が苦しくなる。
無条件の大きな愛情に、小さな私という自我は打ち震えて、ありがたくて申し訳なく
て、ただ涙が溢れる。
幼い頃に感じていた世界との一体感は、もっと漠寂であり泰然とした心地がしたけれ
ど、今はもっと色鮮やかで鮮烈な痛みを伴う虹色の愛情。
目に触れるものすべてが、深い慈しみを持って語りかけてくれる。
私とそれらの存在が、根本では同じものでできているということが、涙が出るほどあ
りがたいです。
迷ったけれど、この世界に生まれてきてよかった。
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